デビッド・マシューズ David Matthews
[ Leader / Arrange / Cond. / Pf ]
 1942年ケンタッキー州出身。58〜60年ルイ・ビル・ミュージック・アカデミーでフレンチ・ホーン、作曲を専攻。60〜64年シンシナティ音楽院にも学ぶ。さらにイーストマン音楽院を経て、70〜73年ジェームス・ブラウン・バンドでのアレンジャーの仕事が彼の音楽活動の第一歩となり、後の編曲スタイルを形成した。74年からNYの「ファイブ・スポット」に自己のバンドで出演。75年、自己のビッグバンドで初リーダー作を録音し、76年以降は、CTI/Kuduで作編曲者として重要な存在となり、リーダー作も録音する。

 その後、ジョージ・ベンソンの『グッド・キング・バッド』でグラミー賞を獲得後、フランク・シナトラ、ポール・マッカートニー、ポール・サイモン、ビリー・ジョエル等のアレンジャーを担当し、グラミー賞、プラチナ・ディスクなど多数受賞。ジャズ、フュージョン、ポップスと幅広い名アレンジでアメリカ音楽界での地位を確立した。

 日本においては78年からエレクトリックバード、パドルホイール両レーベルへの作品を手掛けるようになる。フュージョン、ストレート・アヘッド・ジャズと共に数々の大ヒットをとばして日本での知名度を高め、84年結成の「マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)」の大ヒットを経て、彼の地位は不動のものとなる。

 89年には「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ(MJO)を結成。96年からはTV番組「名曲物語」にレギュラー出演。「ベッド・タイム・アイズ」、「ISOLA」で映画音楽を担当。2004年には、人気アニメーション「レジェンズ」の音楽を担当し、国内のみならず、海外でも好評を博している。

 また、NHKの人気テレビ番組「英語でしゃべらナイト」に5回出演し、"マーチャン"として親しまれている。

 大の親日家で、来日数は70回を超える。NYのベルリッツで習っていた日本語は本格的。会話はもちろん、ひらがな、カタカナの読み書きもできる。"熱燗"と"あじのたたき"が大好物で、新宿の"思い出横丁"の常連でもある。

 趣味はセイリングで、ロング・アイランドのモントークの別荘には、31フィートのセイリング・ボートを所有し、遠くはフロリダまで航海を楽しんでいる。彼のキャプテンハットはトレードマークである。
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