ブラッド・メルドー・トリオはピアノのブラッド・メルドー、ドラムのジェフ・バラード、ベースのラリー・グレナディアの3人からなるトリオ。

1970年フロリダ州マイアミ生まれ。88年にニューヨークに渡り、ジョシュア・レッドマン・カルテットへの参加を始めとする様々なコンボで演奏。95年にメジャー・デビュー作『イントロデューシング・ブラッド・メルドー』を発表。その後、ブラッド・メルドー・トリオを結成し、世界中でツアーを行う一方“アート・オブ・ザ・トリオ”と冠したアルバムシリーズを世に送り出し、高い評価を受けた。また、メルドーはピアノ・ソロ作品である『ライブ・イン・トーキョー』を始め、パット・メセニーとのコラボレーション2作品『メセニー・メルドー』『カルテット』、ソプラノ歌手ルネ・フレミングとの共演作『ラブ・サブライム』、メゾ・ソプラノ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターとの『ラブ・ソングス』、室内管弦楽団も加わった『ハイウェイ・ライダー』など次々に話題作をリリース。2011年、ソロ演奏のライブ録音である『ライブ・イン・マルシアック』、ピアニスト・作曲家のケビン・ヘイズや、作曲・編曲家のパトリック・ジンマーリとのジャンルを超えたコラボレーションによる『モダン・ミュージック』の2作品を発表し、20年近いメルドーの多彩な活動歴のまた一つ違った側面を披露している。2012年3月13日にブラッド・メルドー・トリオの7年ぶりのスタジオ・アルバム『オード』を発売。

カリフォルニア州サンフランシスコ出身。スタンフォード大学英文学科を卒業。東海岸に移住後はゲイリー・バートン・バンドに参加し、欧米ツアーに同行した。その後ニューヨークに移り、ジョー・ヘンダーソン、ベティ・カーター、パット・メセニー、ジョン・スコフィールド・グループとの共演を果たす。近年はブラッド・メルドー・トリオでの活動の他、パット・メセニー・トリオのレコーディングやツアーに参加している。

カリフォルニア州サンタクルーズ出身。25歳でレイ・チャールズのバンドに加入、ツアーにも同行。1990年にニューヨークに移り、ルー・ドナルドソン、ダニーロ・ペレス、チック・コリア、ジョシュア・レッドマンといった多くのアーティストと共演を重ねた。現在はブラッド・メルドー・トリオ、ジョシュア・レッドマンのエラスティック・バンドのメンバーである傍ら、マーク・ターナー、ラリー・グレナディアとのトリオ“Fly”の主要メンバーにもなっている。