10月7日、東京都・文京シビックホールの公演よりスタートしたツアーは、約3ヶ月にわたって全国29会場38公演を行い、全国8万4000人のお客様をお迎えして、12月22日の東京国際フォーラム公演で幕を下ろしました。
9回目のテーマ、"Journey ~夢に向かって"には「夢は全ての出発点、人生とは夢に向かって歩み続けるJourney(旅)のようなもの」という意味と、「日本の新たなる旅立ちになりますように」という願いが込められていました。
第一部は東京ディズニーランド(R)で大人気のショー、『ワンマンズ・ドリーム』の楽曲で幕開け。
オープニングにふさわしい華やかさで、一気にディズニー・オン・クラシックの世界に引き込み、続いて昨年開園10周年を迎えた東京ディズニーシー(R)のアニバーサリーソング「It'll Be Magical !」、2011年、4月から新しく始まった夜のショー「ファンタズミック!」を演奏。
オーケストラのゴージャスな響きと映像が紡ぎ出すイマジネーションの世界をお楽しみいただきました。
次に『塔の上のラプンツェル』から、小編成のバンドとヴォーカルで3曲。
登場人物達が夢や希望を歌う、アップテンポの2曲に続いて、「輝く未来」では映画の幻想的なシーンを再現しました。
一部の最後は大ヒット映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の4作目から、指揮者のブラッド・ケリーが交響詩に編曲。
管弦楽と照明のためのというタイトルのごとく、オーケストラと照明がお互いを引き立て合う、見事なコラボレーション作品に仕上がり、またギターとソロヴァイオリン、両者の火花が散るような白熱した演奏が、このコンサートの見せ場のひとつとなりました。
第二部は『シンデレラ』、『魔法にかけられて』、『リトル・マーメイド』のプリンセスたちを取り上げたプログラム。シンデレラ役にエイミー・ジャストマンを迎え、「夢はひそかに」「これが恋かしら」などのロマンティックなナンバーをお届け。続く『魔法にかけられて』のジゼル役はコミカルな役を得意とするケイティ・ウェットセル。
「想いを伝えて」では舞台も客席もスタンディングで一気に盛り上がったあとは、アーロン・ヤングの「そばにいて」の切ないバラードがしっとりと会場を包み込みました。
第二部最後は『リトル・マーメイド』。アカデミー最優秀オリジナル作曲賞、最優秀歌曲賞のダブル受賞をした作品だけあり、「パート・オブ・ユア・ワールド」「アンダー・ザ・シー」などヒットナンバーが揃いました。
マッケンジー・トーマスのアリエル、ラニン・チャーターズのアースラの歌と演技が客席を魅了し、特に、「アンダー・ザ・シー」のヴォーカリストとオーケストラのダンシングには、ひときわ高い歓声があがりました。
ヴォーカリスト達の豊かな歌唱力と演技にダンス、オーケストラの迫力ある演奏によって、客席もステージも一体となって盛り上がり、そしてフィナーレへ・・・
幾度となく繰り返されるアンコール、それに笑顔で応える演奏者達、終演を迎えてからも会場内に熱気が余韻として残っているようでした。