今回のプログラムについて
第一部では、今年の東京ディズニーリゾート25周年を祝って、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの楽曲をメドレーにしてお贈りします。「小さな世界」、「カリブの海賊」、「ホーンテッド・マンション」などのアトラクションやパレードなどから、皆様が聞き馴染みのある楽曲ばかりを集めました。この組曲を聴くと、まるでパークで遊んでいるような気分になっていただけることと思いますよ。そう、あなたの街で、東京ディズニーリゾートの疑似体験ができる、ということですね。
ディズニー・オン・クラシックでは、毎回、世界初演の楽曲を披露するのが、恒例になってきました。今回は、東京ディズニーシーで毎夜開催されている夜のショーである「ブラヴィッシーモ!」を、シンフォニー・サウンドでお届けします。
ディズニー音楽の巨匠、アラン・メンケンの楽曲をフィーチャーしてお贈りします。アラン・メンケンは、1989年の『リトル・マーメイド』から始まり2008年の『魔法にかけられて』まで、約20年間のディズニー映画の歴史を創ってきた人物といって過言ではありません。その彼の手がけた作品の中から6つを選び、それぞれを組曲にしてお贈りします。
今回のテーマは?
「Dream, Dream, Dream〜夢よ、響け」です。
ディズニー映画には、さまざまな形の夢が描かれています。最近、アラン・メンケン氏と対談をする機会があり、そのときに聞いた話なのですが、ディズニー映画には"I Wish・・・"(こんな願いが叶えばいいなあ・・・)と主人公が夢見る瞬間があり、その気持をいかに忠実に捉え、それを音楽に反映させるか、というのがポイントだと言っていました。「リトル・マーメイド」ヒロインの人魚姫アリエルが、人間のように足が欲しいという夢を持ったように、それぞれの主人公が思い思いの夢を心に抱き、そして自分のやり方で夢を実現していきます。
コンサートに来てくれる皆様にも、自分を主人公に当てはめて、夢を抱くことの素晴らしさを実感してもらい、そして夢を叶えて欲しいと思います。毎日の生活の中に、夢を持ちながら過ごすと、とってもエキサイティングだし、励みになると思います。
ディズニー・オン・クラシックを見に来てくれる人に期待することは?
素晴らしいクオリティーの演奏と演出に期待して欲しいです。このコンサートの魅力は3つあります。まず、ディズニー映画や音楽という素敵な素材があること。そして、東京フィルハーモニー交響楽団やニューヨークからの才能溢れるキャスト・メンバーといった素敵なミュージシャンが揃っていること。最後に、演奏者の"情熱"があること。ディズニー音楽の素晴らしさとこのメンバーで演奏ができることへの喜びと情熱がきっとお客様にも届くと思います。
ディズニー・オン・クラシックに携わり嬉しいと感じる瞬間は?
コンサート・ツアーをしていると、会場に足を運んでいただいたお客様から手紙を頂くことがあります。毎日の生活に行き詰ったり落ち込んだりしている方が、このコンサート見て、パワーをもらい元気付けられ、また頑張ろうと思った、というような内容の話を、毎年頂くのです。このようなメッセージを頂くと、本当にこのコンサートをしていて良かったと思うのです。皆様も、きっとインスピレーションを受け、勇気付けられ、元気になっていただけることと思いますよ。
今回のテーマは?
子供の頃は、夢を持つことは普通だと思っていたのに、大人になると、夢は幻想にしか過ぎないんじゃないかな、と思ってしまうこともあると思います。しかし、ディズニー・オン・クラシックを体験していただくと、夢が貴方の心の中で芽生え、膨らみ、夢をもつ素晴らしさを実感し、あなたの生活にエネルギーとパワーが生まれるはずですよ。夢はひとつである必要はないと思います。ある夢を追いかけていると、新たな夢が生まれてくるのはよくあることです。
トビー・フォスターさんの役柄は?
「魔法にかけられて」のプリンセス、"ジゼル"を演じます。彼女は、ディズニー映画に登場してきた今までのお姫様たちの要素をひとつに纏めたような、プリンセスの真髄と呼ぶに相応しいキャラクターだと思います。映画では、まさに、今までのディズニー作品のヒロインたちをパロディーのような形で、ジゼルは描かれているのですが、アニメーションのプリンセスから飛び出してきた実写の女性が、現代版プリンセスを演じるのです。おとぼけで滑稽なところが、とってもかわいいプリンセスですよ。
初めての海外公演が実現するとか?
今年、初めてディズニー・オン・クラシックは日本ツアーに加えて、韓国でも公演を行います。これは、この企画を楽しんでくれるファンがさらに広がりを見せていることの証拠だと思います。新しい国で私たちの音楽を披露できることは、大変エキサイティングなことです。そして、忘れてはいけないのが、韓国の美味しい食事ですよね。キムチとか韓国の焼肉とか。いまから楽しみにしていますよ。
ディズニーの魅力とは?
ディズニーの作品は、夢に満ち溢れたファンタジーの世界が描かれております。しかし同時に、皆さんの経験と直接リンクしたり共感できるような心情が表現されているのも事実です。たとえば、夢を見ること、愛されたいと思うこと、何かを成し遂げたいと思うこと・・・国籍や老若男女を問わず皆さんが心に描く気持なのです。その普遍的な要素が皆の心を捉えるのです。