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コンサートレポート

2011 年 7 月 21 日 デューク・エリントン楽団 7/20(水)鴻巣市文化センター

今日は、埼玉県鴻巣市での公演です。台風6号が関東に迫っていましたが、東南へと逸れました。無事、公演が開催できます。

「近代的なデザインで、興味深い建築だね。」とリーダーのトミー・ジェイムス氏。

客席全体が、馬蹄形になっていて、「馬の蹄は、アメリカでは“幸運の印”なんだよ。縁起の良いホールだね。」と上機嫌のトミーさん。

さて今日のセットリストは、

First Set
1. Take The “A” Train     
2. Cotton Club Stomp
3.  Black and Tan Fantasy
4.  Lush Life
5.  The Mooch
6.  Harlem Airshaft
7.  Isfahan
8.  2-4-1
9.  8th Veil
10. Caravan

アルトサックスのチャーリー・ヤング氏は、サキソフォンのセクション・リーダーです。この方、実は、ワシントンDCにあるスミソニアン博物館のお抱えジャズビッグバンド、「スミソニアン・ジャズ・マスターワークス」という権威あるグループのアンサンブル・ディレクターを務め、またハワード大学で教鞭を執る、お偉い方なのです。見た目も物静かで学者のような風貌ですが、実のところ、オフステージの彼は、いつもジョークを飛ばして、メンバーを爆笑させるムードメーカーの一人なのです。

エリントン楽団の素敵な要素の一つは、メンバーが皆本当に仲が良くて、笑いが絶えないこと。その明るく楽しい雰囲気は、きっとステージでも伝わってきていると思います。「いつもパーティーをしているような雰囲気さ。朝食も、バス移動の時もね!」とベースのハッサーン・アッシュ・シャクール氏。

第一部では、少し珍しい楽曲「8th Veil」が披露されます。「この曲はトランペッターのケヴィン・ブライアン氏が発掘してきたもので、エリントン作品の中でも皆さんには余り馴染みが無いかもしれません。」とトミーさんは紹介します。

ただ、彼の担当するピアノのパートは無いようで、少し拗ねた様子。「俺のピアノに触るんじゃないよ、ケヴィン!」と大人気ないトミーさんでした。

Second Set
1. Things Ain’t What They Used To Be
2. In A Sentimental Mood
3. Johnny Come Lately
4. Anatomy Of A Murder
5. Jack The Bear
6. Mood Indigo
7. Diminuendo and Crescendo In Blue

「イン・ア・センチメンタル・ムード」で、気だるさたっぷりにブロウするペイシェンス・ヒギンズ氏。あの有名なメロディーとともに、客席からは拍手が沸きました。

1200席ほどの中規模サイズのホールのため、お客様の息遣いや反応がステージに伝わりやすく、笑いが起きたり、拍手で応えたりと、なかなか和気藹々とした雰囲気でした。

今夜も「ムード・インディゴ」では、トランペットのラヴィ・ベスト氏が二階レベルで大迫力のプレイを展開しました。皆さん、身体を乗り出して、聴き入っていました。

Encore
Satin Doll
It Don’t Mean A Thing If It Ain’t Got That Swing

今夜も、鴻巣はエリントン旋風が吹き荒れました。お客様の温かい声援と拍手の中、エネルギー溢れるステージは終了しいました。 明日は、埼玉県草加市でコンサートです。お楽しみに!

投稿:harmonyjapan | カテゴリー: デューク・エリントン・オーケストラ |
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