今年は梅雨明け宣言の後に大雨が降ったり、台風が来たり、地震が起きたり、
地球環境についてとても心配になった夏でした。
皆さんは、どのような夏を過ごされましたか?
私は、小さい頃から、夏といえば「草津温泉」。
毎年欠かさず足を運んでいる場所です。
「草津よいとこ一度はおいで ドッコイショ
お湯のなかにも コリャ 花が咲くよチョイナチョイナ」♪
という草津節もあります。
草津温泉には100余ヶ所の源泉があり、毎分36,000リットル余りの温泉が湧出していて、
自噴泉としては日本一だそうです。
そんな温泉の恵みに感謝するイベントが、「草津温泉感謝祭」として、8月に行われています。
土用の丑(うし)の日、丑の刻(午前2時ごろ)に草津の湯につかると
1年間無病息災でいられるという言い伝えがあり、昔は草津では「丑湯祭り」が開かれていました。
戦後は、温泉に感謝する祭りに変わり、今回が64回目。
町民の中から選ばれた、女神・巫女・白丁による「源泉お汲上げの儀」「分湯の儀」「献湯の儀」、
特設ステージでは「噴火太鼓」、「草津踊り」「手筒花火」などが披露されます。
温泉の女神様が巫女、白丁に護られ、1年に1度、草津に舞い降りてきます。
白根山湯釜、万代の湯、西の河原などの源泉及び湯畑の源泉を汲み上げ、
各地の源泉がひとつの桶に合わせられ、温泉の繁栄を祈願して再び分けられます。
女神様ご一行は主要浴場献湯で献湯の儀を行います。
再び天空に帰っていき、女神様は、来年の感謝祭まで、草津温泉と私たちの幸せを
天界から見守ってくれるのです。
神秘的でとても感動的です。
また、草津は、スポーツと文化と音楽の町としても知られ、
1980年から、「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」という音楽祭も行われています。
日本の若手音楽家に、世界の超一流の演奏家から直接指導を受ける機会を設けようと始まった企画で、
毎年その年のテーマにあわせて世界的な芸術家を講師に招き、音楽を勉強できます。
今年は足を運べませんでしたが、音楽祭の期間中は、毎日演奏会が行われており、
2009年は、ハイドン没後・メンデルスゾーン生誕200年がテーマでした。
自然からの恵み「温泉」。
この恵みに感謝し、貴重な財産を長い年月をかけて守り続けてきた草津の人々。
年に数回訪れる私たち観光客も、温泉への恵みに感謝していくことが大切だと思いました。