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マンハッタン・ジャズ・クインテット・トリビア・コラム[4]
〜屑玉の名盤、DVDシリーズ「名曲物語」〜
DVD名曲物語
96年から2000年秋までテレビ神奈川とテレビ大阪で放送されていたTV番組「名曲物語」(制作:テレビ大阪)。毎回スタンダードの1曲をとりあげて、誕生までのエピソードと色々なアレンジの演奏で、30分を費やした非常に贅沢な番組だ。同じ曲でもアレンジにより、随分雰囲気が変わるところが、大きな魅力だった。
アレンジ、出演は、デビッド・マシューズをはじめ、マンハッタン・ジャズ・オーケストラでも脚光を浴び、人気、実力ともに断トツNO.1を誇るトランペッター、ライアン・カイザー、日本ではジャズピアニストの木住野佳子やジャズトランペッターの日野皓正、有名なジャズミュージシャンが演奏し、楽曲の内容に合わせて世界各地の取材映像とともに、ジャズ評論家、吉村浩二が曲に まつわるおしゃれなエッセイを担当し、曲目の解説がナレーションで紹介される。
「名曲物語」はDVDでシリーズ化し、まず第一弾が12タイトルで72曲でリリースされ、さらに、第ニ段は、「新・名曲物語」として、6タイトル、36曲が続編としてリリースされた。テレビ放映と同じコンセプトで制作されているものの、DVDの特性をいかし、あえていくつかのモードにわけられている。
音楽はアレンジの魔術師と言われるデビッド・マシューズの手により、おしゃれなニューヨークサウンドに仕上がっている。またテレビ放映とは、まったくオリジナルの要素がふんだんに盛り込まれ、それぞれの楽曲について、作者の想いが忠実に表現されているところが秀逸だ。
サブピクチュアで曲の英詞と対訳が入っていたり、高画質や音声(リニアPCM)、そして演出などいろいろなトライがなされた作品であり、DVDの特性を理解したパナソニックならではのこだわりが感じられる。(音質は48KHz・16bitというDAT並みの高音質を実現している。)
このシリーズは1998〜99年にかけて発売され、スイングジャーナル社が主催する「ジャズディスク大賞」の最優秀ジャズビデオ賞も受賞し、ジャズDVDの名作品としても評価されている。
「名曲物語」DVDシリーズは、4つのモード構成となっていて、
[モード1] 楽曲にちなんだ世界の風景映像とデビッド・マシューズのサウンド DVD名曲物語
[モード2] デビッド・マシューズとフレンズの演奏
[モード3] 木住野佳子のピアノ演奏
[モード4] SOUNDPROFILE 楽曲解説
「新・名曲物語」DVDシリーズは、3つのモード構成で、
[モード1] サウンド・エッセイ モード
名曲ゆかりの地のロケ映像とデビッド・マシューズがアレンジした音楽、さらに音楽評論家 吉村浩二によるエッセイを収録。名曲の世界に浸れるモード。
DVD名曲物語
[モード2] デビッド・マシューズ & フレンズ モード
デビッド・マシューズとフレンズの演奏、デビッド・マシューズが、自らのアレンジに合わせて、日野晧正をはじめ、豪華なゲストアーティストを召集し、すごく贅沢な編成による名曲の演奏をスタジオライブで堪能できることが魅力。
[モード3] 木住野佳子 モード/ キャロリン・レンハート モード
同じ曲を人気ジャズピアニスト木住野佳子が、ピアノソロで演奏。一味違った名曲が楽しめる。一部の曲は、シルキーボイス キャロリン・レンハートのボーカルを収録。
 
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