アニメーション『ノートルダムの鐘』の原作でもある、
ヴィクトル・ユーゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』を、
リュック・プラモンドン(作詞)、
リシャール・コッシアンテ(作曲)がミュージカル化。
1998年のパリ初演以来、世界15カ国で上演され、約800万人が涙した
フランス版ミュージカルが初来日。ロック、ポップス、ラテンなどの様々な要素
を取り入れた50曲を超える楽曲と、クラシック、モダン、ストリートなど多彩な
ダンスで物語を展開する。映画『タイタニック』の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」
などでアカデミー賞、グラミー賞に輝くウィル・ジェニングスの英語訳詞にも注目。
心を揺さぶる、狂おしいほどの愛の物語
原作は、『レ・ミゼラブル』で知られるヴィクトル・ユーゴーの小説 『ノートルダム・ド・パリ』。愛に生き、愛ゆえに運命を狂わせてしまう男女の哀切なラブストーリーを、台詞を交えず、歌とダンスのみでパワフルに表現するスタイルは、観る者の感情に強く訴えかけ、世界中の観客を虜に。
総勢20名以上の鍛え抜かれたダンサーたちが、コンテンポラリーダンスとアクロバティックなパフォーマンスを披露。高い壁や、吊り下げられた鐘を効果的に使って、空間を縦横無尽に駆けめぐるパフォーマンスは、息をのむほどの迫力だ。
ロック、ポップス、ラテンなどの要素を取り入れた美しくエモーショナルな音楽は、今作の最大の魅力。50曲以上の歌で綴るステージは、ライブコンサートのような楽しさもあり、ここから数々のヒット曲が生まれている。今回上演する英語版は、セリーヌ・ディオンの『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』でアカデミー賞とグラミー賞を総なめにしたウィル・ジェニングスが訳詞を担当。
15世紀末のパリに流れ着いたジプシーの一団のなかに、エスメラルダという娘がいた。妖艶な美しさと純粋な心をあわせ持つエスメラルダに、多くの男たちが想いをよせる。そのなかには、近衛隊長のフェビュス、ノートルダム大聖堂の司教フロロ、そして孤独な鐘つき男のカジモドがいた。婚約者のいる身でありながらエスメラルダに惹かれていくフェビュスと、聖職者として許されない感情にさいなまれるフロロ、そして己の醜さを呪いながらも、一途な恋心を募らせていくカジモド。3人の男たちの愛と欲望が渦巻くなか、エスメラルダの想いはフェビュスにあった。しかしある夜、エスメラルダと密会したフェビュスが何者かに刺され、罪を着せられたエスメラルダは投獄されてしまう。カジモドはエスメラルダを救出し、ノートルダム 大聖堂にかくまうのだが、パリでは暴動が起きていた。混乱のなか、再び捕らえられたエスメラルダに死刑が宣告される。そして―――