2013年1/10(木)、東急シアターオーブの特設会場にて、“「ノートルダム・ド・パリ」キャスト来日ミニライブ“が開催されました!主要キャストのうち4名が来日し、日本では初披露となる歌声を聴こうと、300人を超える報道陣とファンの方々にお集まりいただきました。当日の様子をご紹介いたします。
イベントは、渋谷ヒカリエ11階・東急シアターオーブのエントランスに、この日の為に特別に設けられたステージで行われました。
司会者による作品紹介のあと、さっそく1曲目が会場に流れ出します。フランスのシングルチャートで18週連続1位を記録した名曲「Belle」を、カジモド役のマット・ローラン、フロロ役のロバート・マリアン、フェビュス役のイヴァン・ペドノーの3人で熱唱。
2曲目は、エスメラルダへの想いゆえに、愛の狂気に陥っていく司教フロロが歌う、「Your Love Will Kill Me」。歌は、フロロ役を演じるロバート。ロバートは、本作者ユーゴーのもうひとつの大作「レ・ミゼラブル」のフランス版ミュージカルでジャン・バルジャンを演じており、ミュージカルファンの間で広く知られています。
続いて、物語のラストを飾る、印象的な一曲「ダンス・エスメラルダ」をカジモド役のマットが熱演。実際の舞台では、エスメラルダの亡骸(なきがら)を奪い返したカジモドは抱きしめながら歌います。マットは、14年前からカジモドを演じており、その回数は600回を超えています。無骨で荒々しくも愁いを帯びた歌声は、聴くものを圧倒します。
ここで、キャスト4名がステージ上に揃い、Q&Aコーナーへ。 初めて訪れた日本の印象や、作品・それぞれの役への思い入れ、日本公演の見どころを語ってくれました。
マット:「まさに“スペクタクル”と呼べるショーだよ。初演当初からこの作品には携わっているけど、今回の日本ツアーでは、演出のジル・マウが初演当初に限りなく近い形で演出を手掛けた、オリジナルに忠実なバージョンをお届けできるので、楽しみにしているよ。」
ロバート:「セリフがなく、物語が全て歌で綴られている。 さらにその一曲一曲に登場人物の感情のピークがこめられているので、非常に心を動かされる作品なんだ。この作品はEnergy(エネルギー)、Intensity(力強さ)、Emotion(感情)、という3つの単語で表せる。今日聴いて頂いたのは、ほんの一部でしかない。早く皆さんに全部を観て欲しい!」
アレサンドラ:「舞台上のシンガーやダンサー、そして舞台裏のテクニカル・スタッフなど、この作品を作り上げる人たちの間の素晴らしい絆と、共同作業によって毎回の公演が生き物のように作り上げられているの。そんな私たちのチームワークの強さも感じてもらえると思うわ。」
イヴァン:「ブロードウェイ・ミュージカルとは違って、歌手・ダンサー・アクロバットなど、それぞれのアーティストが自分の強みに集中して100%出し切っているんだ。 シンガーは単に歌を届けるのではなく、生き様を歌にこめて伝えているし、迫力のアクロバットや照明など、ビジュアル的な完成度の高さも楽しんでもらえるよ。」
エスメラルダ役のアレサンドラ・フェラーリへの「ご自身なら、この3人の男性の中で誰を選びますか?」といった質問では、キャストも会場も手を叩いて大笑い。大盛り上がりでした。
最後に、4人そろってこのミュージカルの代表曲、「カテドラルの時代」をスペシャルバージョンで披露。本来はグランゴワール役が歌いますが、今回特別に、4人でパート分けをして歌ってくれました。渋谷ヒカリエ11階の会場に迫力ある素敵な歌声が響き渡りました。フォトセッションを行い、今回のイベントは終了。