群馬県の北西部に位置する中之条に、沢渡温泉(サワタリオンセン)という小さな温泉街がある。
小さい頃から温泉が大好きで、年に数回通っていたが、最近は、2~3ヶ月に1回通うほどの温泉好きになった。
この沢渡温泉を知ったきっかけは、一冊の本。
「日本の秘湯」ガイドブック 。全国に185の宿が秘湯の宿として紹介されている。
群馬の草津温泉には、毎年足を運んでいるが、沢渡温泉は、草津の仕上げ湯といわれている温泉。
実家から車で2時間ということもあり、足を運んだのが、まるほん旅館。
木造りの廊下をギシギシと渡ると大浴場があり、床も壁も天井もすべてヒノキ材。
木のぬくもりと温泉の効能が一体となって、体を癒してくれる。
ガイドブックの中から10軒泊まり、集めたスタンプが10個になると、
スタンプ帳に捺印した中から思い出の宿に1泊無料招待してもらえるという楽しみもある。
沢渡温泉の町は、観光地となっている温泉地と違って、
遊ぶところはないに等しく、湯に入るか、散歩するか、日常生活とは違って、時間がゆっくりと過ぎる。
自然の大地の恵みを、体で感じることができる温泉に感謝しながら、
のんびりとした時間を過ごすのが私のこだわりの一つだ。