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コンサートレポート

2010 年 11 月 16 日 ミシェル・カミロ・ビッグバンド ブルーノート東京

ドミニカ共和国出身の天才ピアニスト、ミシェル・カミロがビッグバンドで
来日しました。
私が聴きに行ったのは最終日のファーストセット。
会場は超満員で熱気に溢れていました。
カミロがステージに登場しただけで割れんばかりの拍手と歓声!
演奏が始められないくらい長く続いていました。
その熱気にはカミロに対する尊敬の念がこもっていて、ただビッグネームだから
というだけでなく、お客さんみんながカミロとカミロの音楽が大好きなんだと
伝わってきます。

カミロだけでなく今日はバンドメンバーもとても豪華です。
私でも聞いたことのある名前がたくさんならんでいました。
特にエレキベースのアンソニー・ジャクソンは、カミロの信頼厚く、ファンにも
おなじみのアーティストで、客席から「アンソニー、アイ・ラブ・ユー!」と
声がかかる程です。

やはりすごいアーティストには、深く音楽性を理解してくれてあうんの呼吸で
動いてくれて且つ精神的にも支えになってくれる人っていうのがちゃんといて
がっちりサポートしてる場合が多いですよね。
よく野球でキャッチャーのことを指して言う「女房役」という言葉、
今日のこのアンソニー・ジャクソンはそう表現して良いのでは。
すごい才能も、誰かがサポートしないと維持してゆけないのだと思います。
パット・メセニーにはライル・メイズがいましたし、
カウント・ベイシーにはフレディー・グリーンが寄り添い支え続けました。
例を挙げればきりがないですけど、多くのアーティストにとって生きることと
演奏することが不可分である以上、単なる「共演アーティスト」の域を越えた
人生に深く関わる関係というのが存在し、そしてそれが演奏に多大なる影響を
与えているのだと思います。
演奏に感動しつつ、それを目の当たりにしたようでジーンとしてしまいました。
ライブだとそれがより見える、気がします。

投稿:K.T. | カテゴリー: スタッフブログ |
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