すっかり寒くなりました。
今日は最近わたしが収集し始めたものをご紹介させていただこうと思います。
今わたしがはまっているもの、それは・・・
「便せん」
です。
正確に言うと、
「上質な紙」と「デザイン」
です。
え?このペーパーレスの時代に便せん!?紙!?箱なんかに入れちゃって何なの!?
そうお思いになるもの当然。
何しろ今はメールや電子書籍の便利な時代です。
便せんなんてそんなアナログなもの、そう思う方が自然かと思います。
しかし、侮ることなかれ、です。
そんなお手軽な時代だからこそ、です。
それにモノそのものが芸術品のように美しくて、そこにはそれはそれは奥深い世界が広がっているのです。
「鳩居堂(きゅうきょどう)」のシルクスクリーンのはがきです。
四季折々の柄を控え目に、繊細に、そして、余白の使い方がとっても絶妙!!
日本の美が凝縮していると言っても過言ではありません。
たまに手紙を収納する箱から取り出しては、ぽーっと見とれています。
それにボールペンのすべりもとっても心地良いんです。
見てよし、書いてよし。
四季がある日本っていいなぁと感動します。
日本橋には、「榛原(はいばら)」という老舗の和紙屋さんがあります。
この便せんは和紙なんです。
孔雀が羽根を広げたような「孔雀紙」に職人さんが手作業で青いふちを入れてい
ます。
それにこのテカりです。伝わるでしょうか?
封筒も職人さんがひとつひとつ丁寧に折っているためふわっとしています。
贅沢ですよねぇ。
このユニークな便せんは、ミシン目が入っていて好きなページで切り取ることが
できます。
ペース配分を気にすることなく心のおもむくままに書けますよね。
ほかにも、こんなレターセットも。
ここまでくると、「わたしの下手くそな字をこんな素晴らしい紙に乗せてしまっ
ても良いのか?」「どんな内容を書けばいいのだろうか?」と、根本から悩んで
しまいます・・・・
まるで高級な着物を見ているようです。
そんな訳でまだ一枚も使えていません。
使ってこその便せんなのですが。
こちらは原稿用紙で有名な「満寿屋(ますや)」。
これははがきくらいのサイズのメモ帳です。
柄といい色合いといい、時代の良い味が出てます。
万年筆の書き味も素晴らしくくせになりそうなくらいです。
話はつきませんが、今日はこのへんで。
どれもこれも小さなスペースに美の宇宙が広がっています。
技術とセンスが光っています。
世界に誇れる日本の紙の文化、わたしの熱はしばらく続きそうです。