デューク・エリントン楽団の第三回目の公演は、山口県岩国市です。広島市から南西約40キロに位置します。
岩国市で有名なのが、「錦帯橋」です。バスの移動で、直ぐ近くを通りました。
組み木の技術によって造られた、五連の美しいアーチからなります。「釘を使ってないんだね。スタンウェイのピアノと一緒だ。」とトミー・ジェイムス氏。さすが、ピアニストのコメントです。
今日の会場は、とてもユニークなデザインのホール、「シンフォニア岩国」です。岩国市は、吹奏楽が盛んで、ビッグバンドの人気が高い街です。
さて、今日のセットリストは、
第一部
1. Take The “A” Train
2. Cotton Club Stomp
3. Black and Tan Fantasy
4. Lush Life
5. The Mooche
6. Harlem Airshaft
7. Isfahan
8. 2-4-1
9. 8th Veil
10. Caravan
第二部
1. Things Ain’t What They Used To Be
2. In A Sentimental Mood
3. Johnny Come Lately
4. Anatomy Of A Murder
5. Jack The Bear
6. Mood Indigo
7. Diminuendo and Crescendo In Blue
Encore
Satin Doll
It Don’t Mean A Thing If It Ain’t Got That Swing
第一部で演奏された「The Mooche」では、クラリネット4本とアルトサックス1本で、とても特徴的なサウンドでテーマを奏でます。
エリントン独特のダークな雰囲気を、クラリネットとプランジャー・トランペットで表現します。魅惑的なハーモニーを奏でています。
http://www.youtube.com/watch?v=CDVZdZMCc0w
「エリントンは、80年以上の歴史を持つ音楽だけど、演奏していると、まだまだ僕たちの先をいっているなあ、と痛感するよ。」と、トロンボーン奏者のスタッフォード・ハンター氏。
リード・トランペットを担当するケヴィン・ブライアン。
リーダー曰く、「ハイノートを吹くだけが彼の仕事ではないんだ。彼が、バンド全体のスウィングを決めるんだよ。ホーンセクション全体を司り、引っ張っていく力があるのが、彼の素晴らしいところ。」
デュークのスタイルを忠実に継承しながらも、若いエネルギーと新しいアイデアが融合し、活性化されたエリントン・サウンドが息づいています。
さて、次は、四日市市で公演です。お楽しみに!