チェロという楽器は弦楽器の中でいえば、ヴァイオリンなどに比べて少しマイナーな楽器に
思われがちかもしれませんが(一般的に)、私はチェロのソロコンサートに何度か足を運んでいます。
今回行ったチェリスト、ラチェザール・コストフさんのコンサートは
昨年に引き続き2回目でした。
昨年「チェロでこんな曲も演奏できてしまうんだ」という新しい発見を私に与えてくれた演奏家で、
今回はどんな演奏になるか楽しみにしていました。
シューマンなどの曲をチェロ用に編曲したものや
20世紀前半の最大のヴァイオリニストともいえるクライスラーの曲をチェロの音色で満喫。
ほかにも中国の太鼓のリズムをテーマにした曲や、
アンコールでは日本の八木節を演奏したしてくれました。
チェロって太鼓の代わりにもなるのだと、楽器の新しい魅力を感じた演奏会でした。
英作家J・K・ローリング氏のベストセラー小説『ハリー・ポッター』の世界初のテーマパークが6月18日、米フロリダ州オーランドでオープンしました。
約20エーカーの広大な敷地に、ハリーと友人たちが通うホグワーツ(Hogwarts)魔法魔術学校やホグズミード(Hogsmeade)村が再現されております。
初日には、映画でハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフさんらが来場者を出迎えたとのこと。
なんと、我らがブラッド・ケリー氏が、ジョン・ウィリアムス氏とともにオープニング・セレモニーに指揮者として参加し、
あの素敵なサウンドトラックの楽曲の数々を、フル・オーケストラで披露しました。
開園前から入場ゲートには、5000人のファンが待ち構えており、初日から大いに盛り上がったようです。
すっかり梅雨も明け、急に熱い「夏」になりました。
さて、夏の風物詩の一つといえば、“高校野球”!
・・・ということで、毎年恒例となりつつある、高校野球応援に行ってきました。
30℃を超える中、高校球児の憧れである、甲子園をめざし、
ファインプレーの押収!
応援団員も力いっぱい旗を掲げます。
そしてベンチに入れなかった部員からは千羽鶴(?)での勝利祈願!
加えて、約70名近くの吹奏楽部が応援を後押しします。
高校野球の応援は、定番となっている曲もありますが、
各校の伝統、熱い想いが受け継がれている独自の応援ソングや、
話題の曲をアレンジした、その年ならではの曲など
高校野球を別の角度から楽しませてくれます。
今年、日本一にたつ高校は、果たしてどこになるのでしょうか。
藤井郷子さんと田村夏樹さんのトーク&演奏風景上映のイベントを
渋谷アップリンクで見ました。
実は彼らのことは以前から気になっていました。
私はよく新聞の音楽欄をチェックしていますが、それは今年2月の
彼らのライブ評が朝日新聞と毎日新聞に出ていたのを見つけた時のことでした。
朝日新聞が藤井さんと田村さんのことを
「”驚き”を心行くまで満喫する、そんな稀に見る5時間!」
と書けば、
毎日新聞も
「藤井郷子ほど海外での高い評価に反し、日本で知られていないピアニスト・
作曲家もいないだろう」
「国籍を名指せないサウンドが、聴き手を思考のラビリンスへと連れ去る」
「音の重なりもすばらしいが、それ以上にズレがすばらしい」
「大満足。」
と、もう諸手あげて大絶賛していたのです。
通常、新聞のライブ評ってもっと冷静な語調だと思っていたけれど・・・・
そもそも超有名アーティスト(例えばホイットニー・ヒューストンなど)でもな
い限り、大手新聞紙の取り上げるライブ評がかぶること自体が珍しいですし、
それに2紙がそろって彼らをこんなにも褒めている。
普段あまりメディアで目にすることのないお名前だけど・・・(すみません!)
となんだか不思議な感覚がしました。
以来、よっぽど素晴らしいライブだったのだろうなあ、一体どんな人たちなのか、
どんな音楽の人たちなのか、一度私も聞いてみたい、
そう思い続けていたのです。
それから数ヵ月後のある日。
知人から「あなたが聴いてる音楽とは違うかもしれないけど、たまにはこんなのも
いいんじゃない?」と紹介されたのが、まさにあの時の藤井さんと田村さんのこ
のトークイベントだったのですからこれはもう即決して行ってきました。
そして、この日上映された演奏はというと・・・・・
やはりすごかった。
もはやすごいとしか言いようがなく、かなり引き込まれました。
「フリー」なんですけど「的確」。そもそも無駄がない。
「フリー」なんですけど決してお客さんを置いてゆかない。
自分の音がどこに在るのかの言わば“動体視力”の鋭さ、
名人が書く習字の文字のように半紙の“余白”を計算しつくしているあの感じ。
彼らは一流のプロフェッショナルだと思いました。
これは改めてキチンとライブを観に行かなくては。
しかも、演奏はこんなに凄まじいのにトークでの素顔のお二人はとても気さくで
自然体なんですよ。
これには更に驚いてしまいました。
特に藤井さんはあのフリーで激情の演奏スタイルからは想像できないくらい
謙虚で理性的で。
それにいつもニコニコ、笑顔が素敵な優しい女性なのです。
(本当にすごい人ってむしろこうなのですね)
田村さんなんか「僕らのライブはお客さんが集まらない。僕ら“向かうところ客
なし”なんで!あはは」なんて自虐的に笑い飛ばすし・・・・・・
世の中にはこんなすごい方たちがいるのか、と頭が下がる思いがしました。
ジャズの裾野は広い。
日々勉強です。
前回記事にて投稿させて頂いておりますが、
ジャパンクラシックフェスティバル2010につきまして、
私もこの企画に携わり、その重要性を深く認識してますので
記事を書かせて頂きたいと思います。
このフェスティバルの最も重要な使命は、
「クラシック音楽を次世代を担う青少年に伝えていく」ということです。
この様な試みは、スポーツを初め様々な文化で行われていることですが、
クラシック音楽というジャンルにおいてはむしろその試みが
比較的少なかった現状があります。
しかしながら理由はそれだけではなく、
他分野でも行われているこの様な試みが
それぞれ意味を持つように、クラシック音楽を伝えていくこともまた、
音楽文化において非常に大きな役割を持っているのです。
音楽は人々を楽しませる性質も持っているため、
幸いなことに比較的恵まれた環境にいる今の私達にとっては
娯楽として音楽を楽しむことの方が多いと思います。
ですが音楽の歴史は、娯楽だけではない様々な面で
欠かせない役割を担い、大きく関わってきました。
人の心に確実に何らかの影響を与える音楽は、
時代を現し、時代を動かし、人々を助け、鼓舞し、時に苦しめ、
人々の行動を大きく動かしてきた事実が実際に存在してきたのです。
クラシック音楽とはまさしくその音楽の歴史を現代に、そして未来に残すものなのです。
また、私達はその様な偉大な力を持つ音楽の使い方を
様々な時代を経て発展させてきました。
いま娯楽として音楽を聴くことが出来るのは、
そういった先人達の努力があったからです。
どのようなジャンルの音楽であろうと、それらは確実に
音楽の歴史と無関係ではなく、人々が楽器を持たずに歌を歌う程度の
音楽しか知らなかった時代から全ては繋がっています。
従ってクラシック音楽を次世代に伝えるということは、
私達が普段耳にする全ての音楽のルーツ伝え、
新たな音楽を生み出すための土壌を作ることなのです。
歌の歴史は数万年。全ての音楽は歌から始まりました。
音楽文化の発展の象徴であるオーケストラ。その形式は様々な音楽に受け継がれています。
特に音楽は、他の芸術と異なる性質として、
作品そのものを完全な形として留めておくことが出来なかったため、
(録音技術が発明させれるまでは、楽譜としてしか作品を残すことが出来なかった)
その歴史をより具体的に後世に残していくためには、
生の演奏を次世代に伝えることが非常に重要なのです。
ジャパンクラシックフェスティバルは、そういった使命を担うために今年度より発足しました。
106のコンサートにご招待する次世代を担う青少年が、
新しい時代の音楽を担っていくことを願って。
私達はこのフェスティバルに全力を注いでいきます。
今年の梅雨は、ジトっとした天気が続いてます。
早く夏にならないものかとヤキモキしつつも、
梅雨の時期も楽しむ方法がいろいろと!!
その中でもアジサイ鑑賞なんていかがでしょうか。
地元神奈川県は色々とあじさいの名所があります。
特に鎌倉のあじさいは見ごろを迎えてます。
あじさい寺と代名詞もついている『名月院』
雨上がりの朝日を受けてきらきら輝く沢山の紫陽花はとても綺麗で、
普段ならば気がめいりがちな雨に降られても、
ここでなら、雰囲気をより盛り上げてくれます。
その他あじさいのお進めの楽しみ方として、
箱根登山鉄道のあじさい電車があります。
夜になるとライトアップされ、あじさいが咲き乱れる場所では、
電車のスピードをおさえ、乗客を楽しませてくれます。
こんな梅雨の楽しみ方はいかがでしょうか。
梅雨入りしてからというもの、毎日蒸し暑さが続き憂鬱気味です。
梅雨といえば、紫陽花ですよね。
梅雨の憂鬱な曇り空の下に唯一、彩りを与えてくれるのがこの紫陽花のような気がします。
青~紫~赤紫のグラデーションの花びらが雨露に濡れている姿がとても素敵です。
先日、某デパートの地下食品売り場で和菓子屋を覗きましたが、
やはりこの時期は各店、紫陽花をモチーフにした和菓子を販売していました。
お店によって紫陽花を表現する方法も様々で、見ているだけでも十分楽しめました!
私が購入した和菓子がこちら。
和菓子の魅力は、小さなお菓子のなかに四季を感じるところ。
日本の良いところといえば、四季があることですが、和菓子はそうした四季の移ろいを
小さなお菓子の中にギュッと閉じ込めています。
小さいからこそ凝ったデザインではなく、シンプルで洗練されているのだと思います。
美味しいだけでなく、視覚的にも楽しめる和菓子。
季節の和菓子を食べながらお茶の時間を楽しみつつ、苦手な梅雨の時期も楽しめるような
心の余裕を持てるようになりたいものです。
日本の季節にあわせた和菓子はとても素敵です!
ゲームに全く関心のなかった私ですが、最近とても感動的な音楽に出会いました。
それは『ニーアゲシュタルト&レプリカント』というゲームのサントラ。
良い曲だなあと思ったら、意外にもそれはゲーム音楽でした。
色々調べてみたら、ドラクエ・コンサートや
新日本フィルハーモニー交響楽団が「エヴァンゲリオン交響楽」 いう
エヴァンゲリオンの音楽を演奏するコンサートがあったり・・・。
ゲームをする方たちにとっては、当たり前のことかもしれませんが、
ゲームに無知の私にとっては、最近のゲーム音楽が
ここまで進化してたなんて、驚きでした。
『ニーアゲシュタルト&レプリカント』の音楽は岡部啓一氏が作曲し、
色々なゲームに関わっている方のようです。
クラシック音楽のようで、どこか民族音楽のようで・・・。何とも不思議な世界
観です。
弦楽器とボーカルの美しく透明感のあるコーラスに、心地よさを感じます。
場面の雰囲気を盛り上げたり、状況をより印象付けるために流される音楽。
ゲームをする時に流れるものだけではなく、ゲームから離れた時にも、
人々を魅了するもの。
ゲーム音楽に今後も注目です!!
先日、ヤマハの銀座スタジオでジャパンクラシックフェスティバル 2010の記者発表会が行われました。
この「ジャパンクラシックフェスティバルというのは何か」と簡単にご説明しますと、
「クラシックのない人生なんて!」「きっと・・・見つかる。」をテーマに、約30の団体、ホール、
マネジメント会社、オーケストラ等の演奏団体が参加して、日本全国主要都市において、106のコンサートへ
未来のクラシックファン(6才~18才)を招待して感動体験の場として提供するというもの。
ディズニー・オン・クラシック エクゼクティブ・プロデューサーであり、
弊社の代表でもある日下部が理事を務める、社団法人日本クラシック音楽事業協会が提唱し、
社団法人日本オーケストラ連盟(全国のプロのオーケストラが加盟する連盟)が約2年がかりで構想を練り、
この2団体が母体となって「ジャパンクラシックフェスティバル2010実行委員会」が発足、
各方面の賛同と協力を得て実現したものです。
実行委員長・日下部による趣旨説明
オーケストラ、吹奏楽、室内楽、バレエ、オペラ、バックステージツアー、
リハーサル公開等、様々なジャンルの体験ができるとあって、多くのメディアから
取材の方々がみえていました。
今までにも子ども達の招待というのは、主催者による単体での実施ありましたが、
これほどの規模(106公演)で行われるのは初めてとのこと!!
日本全国・106公演のラインナップ
手許のリーフレットを見てみると、どれ一つとして「子どものための」とか
「ファミリーで楽しむ」等のありがちなタイトルの公演がないことに少々驚きました。
これってかなり大人っぽい…? と思っていたところ、この記者発表会の為に、
わざわざアムステルダムから駆けつけていらしたという指揮者・飯守泰次郎氏の
スピーチによれば
「子どもっていうのは、大人が子どものために良かれと思って与えるものには
反発する。どんなに良いものでも、押しつけられると嫌になってしまう。
ところが、このフェスティバルのように、子ども扱いではなく、
大人と同等に扱ってもらって、大人が感動しているものを一緒に体験する
という事は、その子どもにとって生涯忘れられない体験になる」
というような事を仰っていて、なるほど!と思いました。
子ども達へのメッセージを語る 世界的なマエストロ、飯守氏のスピーチ
ソプラノ歌手菊地美奈さん
自分自身の事を思い返すと、きちんとしたコンサート・デビューは
中学校1年生の時、NHKホールでのNHK交響楽団の演奏会でした。
ご招待の応募葉書を出したら当選したというコンサートだったので、
自分でチケットを買って、という事ではなかったのですが…
演目と指揮者の名前は忘れてしまいましたが(笑)、演奏前のチューニング、これから演奏が始まる!
という緊張感、会場の雰囲気や初めて聴くオーケストラの生演奏と指揮者の姿に始終、
胸がざわざわしていたのを今でも思い出します。
そんな体験をまだ小さい内にできるなんて、このフェスティバルに参加出来る子どもたちは
幸せだと思うと同時に、これからでも遅くない、大人も一緒にクラシック音楽を楽しんで欲しい、
そしてこのフェスティバルを盛り上げて欲しい!と強く強く思いました。
↓ 詳しくはこちら、是非チェックしてみて下さい!
http://www.clafes.jp/
ピアニスト河村尚子さんによる演奏
皆で力を合わせて…
クラシック音楽界を牽引する菊地さん!、飯守さん!、河村さん!
3人の素敵な笑顔が、子供達の笑顔となりますように・・・!!
サッカーW杯が近づいてきました。
私はサッカーが大好きですので、この4年に一度の祭典を本当に楽しみにしています。
日本人としては4年前は悔しい想いをしましたから・・・
今年も厳しい状況がありますが、頑張って欲しいです。
先日、そのW杯に向けての準備段階として、日本代表とイングランド代表が国際親善試合を行いました。
私はイングランドのサッカー(プレミアリーグ)が大好きなので、
自分が好きなトップレベルの選手達に格下と言われている日本代表が挑戦する。
そんなシチュエーションを見るのは熱いものがありました(笑)
結果は残念でしたが内容は素晴らしかったのではないでしょうか。
W杯での日本代表が楽しみになってきました。
ところで、国の代表同士の試合では試合前に国歌を斉唱しますが、
この試合ではその国歌について面白い光景を見ました。
試合中、どこからともなくイギリスの国歌が聞こえてくるのです。
応援歌として使われ、様々な場面で一体となって合唱しているのです。
日本人が「君が代」を歌うのはスポーツの時だけだなんて話しを聞いたこともありますが、
まさか試合中に「君が代」の大合唱なんて、あるのでしょうか。
恐らく記憶に無いと思います(笑)
この現象の違いは、日本の国歌は背景として様々な議論を抱えているということもあり、
気軽に歌える歌ではないのかもしれませんが、それだけが原因ではない様な気がします。
例えばイギリスには、「第二の国歌」(法的に定められてはいない)と呼ばれる歌があって、
エルガーの威風堂々のメロディーに歌詞をつけたものですが、様々な場面で歌うそうです。
一方の日本には、子供から大人まで誰でも歌う歌というのがなかなか見当たりませんし、
複数の人と想い共有するために歌を歌うという習慣もなかなか無い様に思います。
そういった習慣があれば、国歌でなくとも日本を表す曲として様々な場面で歌われるはずではないでしょうか。
本来であればそれは自然発生するものなのですが、
誰でも知っていて、気軽に歌える日本の応援歌をあえて設定してみるのも面白いかもしれません。
歌は人の想いを現すのに、本当に大きな力を発揮してくれるはずですから。
英国第二の国歌と言われる「Land of Hope and Glory 」
エドワード・エルガー作曲「威風堂々」第一番の中間部に出てくるメロディーです。